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【解説】小型株集中投資での知識整理

 この記事では、「10万円から始める!小型株集中投資で1億円」の記事で難しい用語があったのでそれの解説をします!

nickbook.hatenablog.com

 

目次

 

IR責任者とは?

 IRとはInvestor Relations(インベスター・リレーションズ)の略です。

 

 これは、企業側が自分たちの経営状況や財務状況を投資家たちに説明する活動のことです。

 

 したがって、IR責任者とは企業が投資家に向けた説明をするという活動の責任者のことになります。

 

 では、なぜこのIR責任者が大株主だと良いのでしょうか。

 

 それは、IR責任者が大株主かどうかで、IRの質(説明の質)が大きく変わるからです。

 

 自分が株主ということは、自分がより良い説明を行なって、投資家に投資してもらうことで企業の株価が上がり、結果として自分も得をするからです。

 

 つまり、IR責任者が大株主であるということは、より質の高いIRを行うことによって自分も投資家もwin-winになれるということです。

 

フェルミ推定とは?

 一見予想もつかない数字(量)をいくつかの手がかりから論理的思考を用いて導き出すというものです。

 

 百聞は一見にしかずということで、例題を見てみましょう。

 

・日本にマンホールはいくつあるか。

・日本に電柱は何本あるか。

・日本に猫は何匹いるか。

 

 「そんなことわかるもんか。」そう思うのが普通だと思いますが、これを大まかに導き出すのがフェルミ推定です。

 

 ここで、例題を解くと主旨からずれてしまうので、数字は省略し流れだけ考えてみます。

 

「日本に電柱は何本あるか」
STEP1
都市と田舎で電柱の本数は変わってくるはずだと考え、日本の中での都市:田舎の割合を考える。 

STEP2
日本の面積からSTEP1の都市と田舎の具体的な面積を求める。

 STEP3
電柱1本1本の間隔を考える。ここでも、都市と田舎では間隔が違うことを考慮して間隔を推定する。 

STEP4
STEP2の値をSTEP3の値でそれぞれ割れば、推定本数が求められる。

 

STEP1,3でそれぞれ仮定が出てきていますが人によって数字が大きくずれるということはないはずです。

 

このように求めるのがフェルミ推定です。

 

フェルミ推定の株への応用

 

 例えば、自分が株の購入を検討している企業が「AB HERO」という青年向けアクションゲームアプリをリリースしたとします。

 

そこで、このアプリを使うのは主に何歳かを考えます。12〜18歳だとしたら、日本の人口、年齢と人口の割合を仮定して、12〜18歳の人数を推定できます。

 

そして、アプリということで、上で求めた人数の中でスマホを持っている人数を割合から推定します。

 

今度は、携帯を持っている人の中でこのアプリをダウンロードするのは何人か…

 

 このようにフェルミ推定を行うことで売り上げを推定することができます。

 

ここから、銘柄はのびしろがあるのかどうか考えることで検討材料になるということです。

 

 ちなみに、このフェルミ推定はコンサルティング会社の面接でよく使われます。

 

 

イノベーター理論とは?

 

 イノベーター理論とは新商品や新サービスの市場への普及に関する理論のことです。

 

 この理論は1962年にアメリカのスタンフォード大学、エベレット・M・ロジャーズ教授によって提唱されました。

 

 提唱されたのは50年以上前ですが、今でも通用する理論として使われています。

 

 イノベーター理論では客を5つに分類しています。

①イノベーター(革新者)

②アーリーアダプター(初期採用者)

③アーリーマジョリティ(前期追随者)

④レイトマジョリティ(後期追随者)

⑤ラガート(遅滞者)

の5つです。

 

 から順に新商品や新サービスを購入、利用する早さ分けられています。

 

 新商品が発売された時、まず新しいものを進んで取り入れる①のイノベーターが使い始めます。

 その後に流行に敏感アーリーアダプターが使い始め、その後にアーリーマジョリティが…というように連なっていきます。

 

 そして、イノベーター理論では

①は全体の13.5%

②は全体の2.5%

③は全体の34%

④は全体の34%

⑤は全体の16%

とされています。

 

 さらにエベレット・M・ロジャーズはイノベーター理論を提唱した著書の中に「キャズム理論」というのも記しています。

 

キャズム理論とは?

 市場には、初期に購入する人々とあとから追随する人々の間に深い溝(キャズム)があるとしています。

 

 そして、その溝は全体の16%の初期市場の後にある。すなわちの間にキャズムがあるとしています。

 

 つまり、「この溝(キャズム)を超えることができれば、その新商品、新サービスは普及する」これがキャズム理論です。

 

イノベーター理論・キャズム理論の株への応用

 これらの理論を株に応用すると、イノベーターが手を出した時点ではまだ流行るかわからず、アーリーアダプターが手を出した時が流行り始めになるので、そこが買い時となります。

 

 そして、④のレイトマジョリティが手を出し始めたのを皮切りに①〜③は離れると言われているので④のレイトマジョリティが手を出し始めた時が売り時ということになります。

 

 まとめると、全体の15%が手を出した時が買い時全体の50%が手を出した時が売り時ということです。

 

 以上、解説でした!